『どうあがいても非リア充になってしまう人間』というのは、一定数存在すると思います。それは容姿だとか性格だとかが絡むわけですが、私がまさにそれでした。27歳になるまで彼女なし、一応素人童貞ではありましたが、そんな肩書きは自慢になりません。

そんな私のスペックは、散々なものでした。顔はもちろんいけてないし、体型はいくら食べても太らないひょろがりでして、性格も暗めです。性格はなんとかなるだろ…と思うかもしれませんが、非リア充として生きている人間が明るくなるなんて、明らかに無理ですよね?

こんな経歴を持っていた私は、もちろん神様なんて信じていません。宗教では『神様は平等です』みたいなことを言うわけですが、私みたいな人間がいるのに平等なわけもなくて、「神様がいるとしたら、ちょっとくらいいい思いをさせてくれよ…」なんて呪いながら、日々を過ごしていました。

しかし、そんな私にも『神様からの贈り物』が降り立ったのです。なぜそうなったのか、その経緯を説明すると「そんなことで神様に感謝するなよ…」と思うかもしれませんが、非リア充の私にとっては、最高の出来事でした。

それは、神待ちサイトを使ったことから始まります。ここを使った理由はもちろんセックスでして、彼女が欲しいとかは考えていません。というか、長年非リア充として生きてくると、結婚なんて最初から検討しませんからね。

そしてこの神待ちサイトで知り合ったのが、A(仮名)という女の子でした。Aは普通に礼儀正しく、サイトで話しているときはなかなかの好感触で、「多少見た目が悪くても、この性格なら気にしなくていいかな…」と思っていたのです。

しかし、Aのルックスレベルはアイドルもかくやという感じで、私がこれまで見た女性の中でも間違いなくトップでした。非リア充が可愛い女の子との接点を持てるわけもなかったので、突然の美人の登場にドギマギしていましたね。

素人童貞丸出しで情けない私でしたが、Aはそんな私にも愛想よく接してくれて、本当に神待ちサイトで知り合ったとは思えないほど素晴らしい女性です。そこで私は、「この出会いは、神様の贈り物かもしれない…」と思うようになったのですね。

家でAと二人っきりで過ごしていると、夢のような気分でして、セックスも気持ちよかったのですが…事後の恋人みたいにいちゃつく時間が一番充実感があって、最高に幸せでした。

しかもダメ元でアドレス交換をお願いするとこれもOKしてくれて、今もやり取りを続けています。Aとはなんとしても、もっと深い関係になりたいですね…。