親との喧嘩、貧困、遊びたいから・・・本当に様々な理由で神待ちしている女性がいるものです。
僕が知り合ったのは、両親が不仲の極みで顔を合わせれば喧嘩してばかりで、家にいること自体が苦痛に感じた結果家出した、二十歳になったばかりの少女でした。
このときの出来事は今もよく覚えていて、ある意味僕の人生の方向性を決めるきっかけにもなりました。
最初は神待ちに対する好奇心
当時の僕はといえば、暇さえあれば出会い系サイトで女の子を探して、自由気ままに遊んでばかりの人間でした。働いたら負け、ではありませんが、バイトも短期で実入りのいいものばかり選んでましたし、そこで稼いだ金も、光熱費や家賃以外はほとんど遊興費にあてていました。親とは仲が悪いというわけではありませんでしたが、連絡なんてろくに取っていませんでした。
その家出少女とはじめて知り合ったのも、僕が使っていた出会い系サイトの掲示板でした。最初に見かけたときは「ああ、これが今流行りの神待ちってやつか」程度にしか考えていませんでした。
正直に言うと、そのときに彼女に声をかけたのは、その少女を助けたいという気持ちではなく、実際神待ちってどうなんだろうという好奇心によるものでした。
ちなみに結果をいってしまうと、彼女を抱くことはありませんでした。
居酒屋にて
会ったときの彼女に対する正直な印象は、暗い、でした。
髪はボサボサで、目線は下向き。一瞬別人かとも思いましたが、よく見てみればやはり掲示板で知り合ったあの家出少女。たぶんプロフィールには、『こうなる前』の写真を使用していたのでしょう。
とりあえず行きつけの居酒屋に連れて行って食事と酒を奢ることに。ちなみにその店にはよく女の子と行く店だったので、もしかしたら顔見知りの店員さんには『また別の女の子連れてきたよこいつ』と思われていたと思います。
しばらくして、お酒がだいぶ進んだからでしょう。それまで、こちらの声に返事はしても自分から何か話そうとしない彼女が、唐突に話をはじめました。
そのときに聞いたのが、彼女が家出をした理由でした。
その理由についてはもう最初のほうで説明したので省略するとして、店を出たあとは自室に連れていきました。
実はこのときにはもうセックスどうこうというのは頭から飛んでいました。家に連れて帰ったのも、騒がしい居酒屋よりは落ち着いて話ができるだろうと考えたからです。
そのまま彼女に風呂とベッドを貸して、特に何事もなく翌朝を迎えました。
昼前には少女は出ていきましたが、そのときに、少しスッキリした顔で「ありがとうございました」と言ったのが印象的でした。
今では
あまり他人に影響されることはないと思っていた僕ですが、彼女との出会いはそれなりに衝撃でした。
何せ僕の回りには、割と円満な家庭しかなかったのですから。テレビで中の悪い家族の姿を見ることはあっても、多分どこかで遠い別の国の出来事か何かと思っていたんでしょう。
そのとき以来、僕は彼女のような逃げ場を求めている少女のために何かできないかと行動するようになりました。行動するためにはどうしてもお金が必要ですから定職にもつきました。
時間にして半日程度の交流でこうも変わることになろうとは僕自身驚いています。
コメントを投稿