いつものように、というほど頻繁にやってるのではないんですが、神待ち女子を家に呼ぼうとしたんですね。
約束したのは一人のつもりで待ち合わせ場所に行ったら二人いました。
一人じゃねーのかよ、と思いましたね。
そんなに持ち合わせてねーよ、と。
そこで、家まで徒歩10分歩きでいいかと言い切りました。
が、ついてきました。
たくましいぞ神待ち女子
道中、話を聞くと、彼女たちは二人で旅行に出てきたということでした。
でも、宿泊場所を決めていないということで、神待ちして泊め男のところに泊まろうと。
最近の娘はたくましいなと思いましたね。
長生きするよ。
しかし、泊め男が俺だからよかったんであって、変な男に捕まっていたら危ないと言ってしまって気が付きました。
そんなことを言ってしまったら危ないことができないではないか。
俺の馬鹿。
内心の落ち込みを抱えながら家路を急ぎました。
そういえば、二人とも女同士で話さないで、ちゃんと男の俺に話を振る気遣いをしていましたね。
聞き忘れましたけど、これまでに何度か二人で電車代だけの旅行を繰り返しているのでしょう。
まさに阿吽の呼吸でした。
完全に手のひらの上で転がされてしまった形ですね。
やっぱり、長生きするよ。
悶々としながら
家に連れてきたはいいものの、俺の家にあるベッドに三人は寝られません。
二人でも狭いし、枕は一つしかありません。
二人で寝れば嫌でも密着しないといけなくなる、という妄想はもろくも崩れ去りました。
きしむベッドの上で優しさを持ち寄る予定が、床の上に川の字になって眠ることになりました。
もちろんその真ん中に寝ましたよ。
ほら、俺寝相が悪いから、体が変なところに当たっても事故だからしようがないよね。
が、いざとなると緊張して眠れないことが分かりました。
二人の規則正しい寝息を聞きながら、結局一晩眠れませんでした。
おかげで寝不足になりました。
というか、二人とも眠っているのだから、その間に口では言えないようなこともできたのにと、歯噛みしても手遅れでした。
俺の馬鹿。
でもまあ
俺の下心は肩透かしを食ってしまいましたが、二人とも明るくて、退屈はしませんでしたね。
翌日も夕方まで、二人が帰りの電車に乗るまで一緒にいて、彼女たちの観光に付き合いました。
正直楽しかったですね。
今度は三人で旅行に行こうと言ってくれましたけど、その時は自腹でお願いします。
今回は二人だったから何とかなりましたが、次回から神待ち女子を誘うときはしっかりと人数も確認したいと思います。
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