神待ちで本当に困っている人を助けようなんて考えている人はいないだろうと思います。
若い女の子と仲良くなろうというのがほとんどではないでしょうか。
しかし、下心が先行していても、いざ本当に困っている女の子を前にすると、意外と下心がなくなるものです。
それを不甲斐ないと感じる自分もいまして。
そういう欲望に忠実な自分が好きです。

助ける?or助けない?

神待ちやってる女の子のほうも、本当に困っているというより、無駄なお金を使いたくないとかそういう軽い気持ちがほとんどでした。
だから、泊め男としても、彼女たちの事情を考えずに食事に行ったり、泊めてあげるだけです。
多分、それが正しい遊び方でしょうね。

しかし、この前、いつものように掲示板で泊まる場所を探している女の子を見つけました。
連絡すると、すぐに来てほしいとリクエストされました。

約束の場所に行くと、彼女のほうが先に来て待っていました。
経験上、神待ち女子としては珍しく、荷物をもっていませんでした。
話を聞いてみると、遊ぶお金がということではなく、本当に困っているということでした。
彼女の様子も遊び目的の女の子とは違って深刻な様子でした。
手ぶらというのに嫌な予感はしました。
遊び目的の女の子は一日泊まれば納得するものですが、泊めるのが数日になりそうだと思いました。

無理にお礼してくれなくていい

そこまで面倒見切れないと思いましたが、時間も遅かったし、ほかに連絡をくれた男もいなかったという本人の話を信じるなら、自分が家に連れていくべきだろうと腹をくくりました。
そうなると気楽なもので、一週間くらい泊まっていいよと口にしてしまいました。
とはいえ、一週間泊まるようなことにはなりませんでしたけどね。
実際は三日でした。

泊めた次の日、彼女が、泊めてくれたお礼に食事を作ると宣言しました。
ありがとうとその場ではお礼を言いましたが、あとでそのことを後悔することになりました。
男の一人暮らしの冷蔵庫に入っている食材はたかが知れていますから、大したものは作れないとは思いましたが、昼ご飯として出てきたものは、卵焼きを作ろうとして途中であきらめたスクランブルエッグでした。
大きな塊は半熟、小さな塊はガチガチで、塩も砂糖も入っておらず、食感と素材の味が楽しめました。
とりあえずケチャップで食べましたが、白米もパンもパスタもなかったため、それだけでした。

空腹を抱えながら二人で夕食の買い出しに行ったとき、彼女が夕食も作ると言い出したのを必死であきらめさせて自分で作ることにしました。
といっても、しょうゆペースのパスタでしたが。
彼女はそれを美味しいと言って食べながら、料理を教えてほしい、今度こそ、おいしいのを作ると主張しましたが、無理にお礼しようとしなくていいからとなんとか納得させました。
フォローのつもりで、こうして一緒にいるだけでぼくは充分と言いました。
それから、さらに翌日も泊まって帰っていきました。

本気で緊急なら

彼女を駅まで送りながら、また困ったときは遠慮せずに頼るように言いました。
それを聞くと、ありがとうと言って彼女は駅の中に入っていきました。

その後、彼女を泊めてあげたことで、ぼくの心境に変化が起きました。
後腐れない遊び目的の女の子たちよりも、困っている女の子たちを泊めてあげるべきと使命感に目覚めたんですね。

神待ちやってる女の子たちへ。
本気で緊急なら、いつでも連絡してくれ。