神待ち少女を拾ったら彼女には夢がありました。
一日二日の人助けのはずが、彼女の将来を救うというスケールの大きな話になってしまいました。
なんかすごいことに巻き込まれたオレ。
出会いはいつもの神待ち掲示板
神待ちの女の子を探すのはいつも掲示板です。
そこには泊まる場所を探す女の子がたくさんいるから、近所で拾える女の子を見つけ出すのも簡単です。
そうやって女の子を拾っては、保護、してあげています。
だからこのとき見つけた女の子も、いつものように保護してあげようと思っただけなんです。
彼女によると、なかなかいい男が見つからなくて困っていたということでした。
基本、オレは女の子の要望なら何でも聞いてあげますから、どんな女の子でも都合が付きさえすれば泊めてあげることができるんです。
彼女もオレならいいかと思ったらしく、落ち合うことになりました。
彼女が欲しがったものは・・・勉強?
待ち合わせ場所に行ってみれば、いかにもな大きなカバンを抱えた女の子が不安そうに待っていました。
普通、神待ちしている女の子には、それぞれ望むことがあるものだが、ちょっとこの女の子は変わっていました。
女の子の望みと言っても、~が食べたいとかそういうのですけどね。
彼女の大きなカバンの中に入っていたのは・・・勉強道具でした。
たくさんの参考書を取り出して、テーブルを借りたいといいだしました。
どうぞと言って横から見ていると、なんだか見覚えのある難しそうな本がいっぱいあって、彼女も難しい顔をして勉強しているからそっとしておこうと思いました。
こうやって女の子が勉強している姿を後ろから眺めていると・・・何してるんだオレ?
いつかちゃんと学校へ
どうして勉強するのか聞いてみると、彼女は勉強して大学に行きたいという希望を持っているということでした。
そのために静かに勉強できる場所を探して、泊め男のところに転がり込んでいるという話でした。
家の中にいると、安心して勉強ができないらしいんです。
相当騒がしい環境のようですね。
彼女は、自分の家のことを話すのを嫌がるので、それ以上のことは分かりません。
これも何かの縁でしょう。
彼女が静かに勉強する環境が欲しいというなら、それを提供してあげようと思いました。
どうせ家に一人でいてもやることはないし。
誰かほかの人がそばにいるだけでオレも満足です。
だから、彼女の横で音を消してスマホのゲームをしてますよ。
そうやって一人の女の子の将来の行く末を心配していると、自分が父親になったような気がしますね。
もっとも、最悪の部類の父親でしょうが。
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