全然モテたことがない男からすると、恋愛ドラマなどの恋物語は「こんなこと、あるわけないだろ!」とツッコみたくなるでしょう。たしかにそういうドラマの多くはかなり盛っているような展開が多く、あながち間違いでもありません。

しかし恋愛経験に乏しい男がツッコんでも冷ややかに見られるだけでして、虚しくなるでしょう。恋愛経験に乏しい人というのはそんなに珍しくないし、気にしすぎることもない…と言いたいところですが、本人にとってはコンプレックスになりがちです。

また、女性にモテたことがないと『ちょっとでも女性に褒められると本気にしてしまう』という欠点があります。女性が目の前にいなければ「おべっかを使われても無駄だ!」と強がりができますが、実際に褒められるとどうでしょうか?

おそらく大半の男性が鼻の下を伸ばすでしょうし、それが正常な反応だと言ってもいいでしょう。男の多くは女性に褒められたいという本能を隠し持っており、水商売ではいかにして男をおだてるかがポイントとなっています。

私も全然モテなかったので、とある女性に褒められたときはその気になりそうで危なかったです…相手が恋人なら良かったのですが、『神待ちしていた女性』でしかなかったので、本気になると後々が大変でしょう。

全然モテない男がセックスするなら、2つの方法があります。それは本番ができる風俗に行くか、もしくはネットでそういう相手を探すかでして、私の場合は後者でした。神待ちしている女性を家へ誘えば、大抵は相手をしてもらえます。

そんなわけで私も神待ち女性を誘ったわけですが、この人がなかなか褒め上手というか、なぜか私をおだててきます。泊まるために気を遣っているというのはなんとなく分かる…のですが、やっぱり褒められるとそういう事実も気になりません。

むしろ褒められることで相手がより一層魅力的に見えまして、「ああ、これで相手が普通の女性だったらなぁ…」と思わずにはいられません。そんなことを愚痴ってもしょうがないとは思うものの、それくらい好感を抱いてしまいました。

セックスのときも「上手ですね…」なんて言われたせいでますます気に入ってしまい、もう少しで「また会いませんか?」と聞いてしまうところでした。そんな申し出をすれば困らせるのは明白なので、ギリギリで耐えましたが…。

このように、全然モテたことがないと褒められるのにも慣れていないので、男性は勘違いしないように心がけたいですね。